セクシャル・ハラスメントや、家庭内暴力、売春、貧困など、世界の差別の中の差別は女性差別です。

それを反論を許さない形で正当化してきたのが、宗教の教義やそれに基づいた社会的な慣習です。

これらの中で、女性は、罪深い存在、業が深い存在、穢れの存在、男性より劣っているものとして扱われてきました。

宗教教義における女性の位置づけ

ほとんどの宗教は男性が主体となっており、男性の欲望を正当化したもの 男性型支配構造による階級制度によって、ピラミッド型支配組織を厳然たる事実として構築してきたことは歴史が証明しています。

本能的現存意識として原子生命体から内包している性欲と食欲を逆手にとって、エバが蛇と堕落したとか、ありえない論理を宗教的に展開して、女性を不定の汚らわしい罪人として葬り去ってきました。

それは、男性型支配構造を優位に方向づけるためです。 

そのためには、女性が堕落の元凶であり、不貞な存在として合法的に謀殺して、女性の存在そのものを否定する必要があったのです。

地球星は男性が女性を合法的に支配するために、都合のよい理論の枠組みと価値感を宗教的に作り上げてきました。

聖書の創世記には、アダムが最初に作られ、その後イブがアダムの肋骨から作られましたとあります。

肉体を背負った男性から女性が生まれたことになりますが、この世で男性から子供が生まれたなんて聞いたことはありませんし、肋骨から子供が生まれたという事実はありません。

明らかに最初から創造の原理原則が歪められています。

男性が先に創造されて、その後に女性です。

日本民族の精神的な支柱となっている古事記にも、最初の人間であるイザナギの尊という男性をその後にイザナミの尊という女性を創造したとあります。

古事記においても、夫婦の愛の契りの神事に、女が先に声をかけたことにより蛭子ばかりが生まれたとあり、遣り直しをして正常な子供が生まれたとあります。

古事記も男性主導で書きおろされたものですから、事実とは全く異なります。

宗教理論は明らかに男性が主体であり、女性が対象という論理性が教義の根幹に貫かれていますから、「天にまします我らの父よ」とか、「父と子と聖霊の御名によって」と、必ず神の代名詞は男性格になっています。

女性格の存在は抹殺され、歴史の中に謀殺されてきたことが、宗教的な女性差別の根源となっています。

女  性

自然の理は、相対的主体性が女性であり、生み変え生み直しの法則に基づいて、

女性のみが生命体を宿し、生み変え生み直して、現世に生み出すことができる、

愛と創造の力を与えられています。

他人である肉体を主軸にした男性型支配構造の価値観から女性が自立していくことが求められています。